結局、俺は、もふもふの部屋着を3点セットで2組を買う事にした。

俺だけが見る姫の部屋着姿。

こんなかわいくて無防備な格好をした姫を前にして、俺は、ちゃんと自制できるだろうか。

いや、まだ付き合ってる訳じゃないんだから、ちゃんと自制しなくては。



「課長は、プレゼント、何がいいですか?」

姫がにこにこしながら聞いてくる。

「俺? 別にないけど…」

欲しいものなんて、これといって思いつかない。

「あっ!」

俺は、声を上げてから、これを姫に言っていいものか、躊躇した。

「なんです?」

「あ、いや、その…」

俺が言うのをためらっていると、

「なんでもいいですから、
ゆうてみてくださいよ。」

と姫が言う。

「部屋…」

「部屋?」

「いや、姫がもしかして嫌かなと思って…」

「何がです?」