「え?」

「クリスマスプレゼント。
姫、何が欲しい?」

「そんなん考えても見ぃひんかったから、
分からへん。」

てゆうか、突然そんな甘々の彼氏みたいになられても、ついてけへんのやけど。

昨日、うちが寝とる間に何があったんやろ。

「じゃあ、考えといて。
12時に迎えに行くから、ランチして考えよう。」

「はい。」

うちは昨日のスーツに着替えて、タクシーを拾って帰った。

課長は通りに出てタクシーを拾うまでついててくれた。

本当は家まで送るてゆうてくれたけど、うちまで送って、帰って、またうちに来るんは大変やから、それは丁重にお断りした。



それにしても、これ、期待してもええんやろか。

あかん。

すでに期待してしもて、胸がきゅんきゅんして止まらんようなっとる。

課長、結さんの事はもうええんやろか。

結さんのクローゼットを使わしてくれるゆう事は、結さんのスペースにうちが入り込んでもええ、ゆう事やろか。