「あっ!!」

俺は、慌てて手を上げた。

俺はスカートのワインを拭き取ろうと、姫の太ももに触っていたんだ。

「着替え、貸すから、着替えておいで。」

俺はそう言って、寝室からジャージを出してきた。

姫は黙ってそれを受け取り、脱衣所に入っていく。

それを見送って、俺は床を拭く。

テーブルを拭きながら、春山が言った。

「いい子じゃないか。
大事にしてやれよ。」

「……… 考えとくよ。」


5分ほどで、姫が戻ってきた。

ぷっ
かわいい。

「課長、大きすぎです!」

ブカブカのジャージを着る姫は、なんだかとってもかわいかった。

「くくっ
うん、そうだな。
でも、かわいいよ。」

俺が言うと、姫はまた赤くなった。

今まで、姫が照れ屋なんだと思っていたけど、もしかして、相手が俺だからなのか?

そう思うと、赤くなってる姫が余計にかわいく見える。