「は!?」

春山が驚いて大声を上げる。

「そんなに驚く事ないだろ。」

「驚くだろ!?
ゲームオタクがゲームしてないなんて何が
あったんだ?」

「んー、きっかけは、結と別れた事?
初めは、ずっとゲームする俺の隣には結が
いたから、ゲームしようとすると、結を
思い出して辛くなって、できなかったん
だけど、今は、ゲームをしたいとも思わなく
なったし、したいと思えるほど、時間を持て
余さなくなったから…」

「じゃあ、何してるんだ?」

「んー、何という事もないけど、料理して、
お茶しながら話をして…
大した事は何もしてないよ。」

「話って、誰と? どこで?」

「ん? 姫と。大抵、俺の部屋で。」