残念な王子とお節介な姫

「遠慮します。
久しぶりに会う同期でしょ?
積もる話もあるやろし。」

と姫が笑った。

「そう? 残念だな。
俺、明日もいるから、明日は一緒に行こうね。」

春山は、やっぱり余計な事を言う。

俺は、これ以上、余計な事を言わせないために、春山を連れ出した。


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吉田が予約してくれた居酒屋に3人で入る。

「ここは地酒の種類が多いんだ。
好きなの頼めよ。」

と吉田が言う。

俺たちは、酒と料理を頼み、乾杯をした。

「一本(いちほん)はどうだ?
相変わらずか?」

俺が聞いた。

「ああ。そうだな。」

「そうか。
……… 結とは連絡とってるか?」

「いや。
結婚式キャンセルの詫びのメッセージが
届いただけだよ。
気になるのか?」