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マンションに着き、

「どうぞ。」

と部屋に通される。

課長が、冷蔵庫から料理を取り出して並べてくれた。

「うわっ!
ほんまにすごい量ですね。」

「だろ?
こんなに、時間も手間も掛かっただろうに。」

課長、なんて優しそうに笑うんやろ。
大好きオーラ溢れてるやん。

「課長、愛されとったんですね。」

「ああ。」

「うわっ
否定せぇへんのですか。」

「事実だから、否定する必要ないだろ。
ま、それでも、振られたけどな。」

「ええやないですか。
これで、みんな堂々と王子様を狙って
来ますよ?
忙しいて、大変ですね。」

「そういうのはもういいよ。
さ、食べよ?
酒はどうする?
冷や? 熱燗?」

「冷やのコップ酒でええですよ。」

「くくっ
俺より、お前の方が親父だな。」

「課長、ひどい…」