そんなん意味分からんし。

「振った男に優しくするやなんて、返って、
残酷やないですか。
そんなんされたら、忘れたくても
忘れられんようになりますやん。
そんなん、ずるいです。」

うちは、彼女さんにむかついて、つい余計な事をゆうてしもた。

「姫?」

課長が不思議そうな顔してうちを見てる。

「ごめんなさい。
勝手な事、言いました。
うち、お昼ご飯こうてきます。」

うちは財布を持って、逃げ出した。


うちは、コンビニから戻ると、買ったおにぎり2個とお茶を出して、食べ始めた。

「姫、昼、それだけか?」

課長が心配そうに言う。

「はい。うちには愛妻弁当、作ってくれる人
おりませんから。」

あかん。
つい、嫌味をゆうてしまう。すると、

「じゃあ、これ、やる。」

課長は、玉子焼きをお弁当箱の蓋に乗せて、うちの机に置いた。