「んー、はっきりとは言えないけどね、多分
落ち着いたら、2〜3年で戻ってこれるんじゃ
ないかな。
それが、第一本部か第二本部か第三本部
かは、まだ分からないけどね。」

安達課長は笑った。

だったら…

「分かりました。
お引き受けします。」

「良かった。ありがとう。
宮本くんにとっても、それがいいと思うよ。」

SEが足りないんだから、結を大阪に呼ぶのは簡単だ。

まずは、急いで大阪を立て直して、少し目処がついたところで、結に異動願いを出させよう。

しばらくは、仕事漬けになって、結にも会えないかもしれない。

だけど、結なら、きっと分かってくれる。

長くても数ヶ月の事だ。

俺は、そんな事を考えながら、席に戻った。

そして、結にメッセージを送る。

『話があるから、今夜、うちに来て。』

結からは、『了解』のスタンプ。

その夜、俺は結と共に、俺のマンションに帰った。