「そういうんは、もういいです。
仕事、頑張りますから、課長、よろしく
お願いします。」

「姫は、まだ23だろ。
これから運命の人に出会うかもしれないん
だから、そんな簡単に諦めるな。」

「運命の人なら、諦めたかて出会うと
思います。
出会わへんゆう事は、運命やないゆう事や
ないですか。
せやから、無理に合コンとか行かんでも
ええんです。」

うちの運命の人は、目の前にいますから。


それから、2時間程、そこそこ飲んで食べて、2人で駅まで歩いた。

途中、すれ違う女の人が課長を見ていく。

カッコいいもんなぁ。

せやけど、カッコいいだけやないんやで。

優しいし、仕事もできるし、彼女に対して、めっちゃ一途なんや。

理想の男なんやで。

うちは、顔だけを見ていく女の人たちに教えてやりたかった。