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大切な事は…

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「絆、お疲れ様。」

「仁くんもお疲れ様。」

仁くんは、私の控え室に送って来てくれた。

「仁くん、お茶飲むでしょ?」

私が聞くと、

「うん。絆が入れてくれるの?」

と驚いたように聞く。

「私だって、お茶くらい入れられるよ。」

私がちょっとふてくされて言うと、

「そうだよな。
もう高校生じゃないもんな。」

と言って、優しく私の頭をくしゃっと撫でる。

「へへっ」

照れくさくなった私は、笑ってごまかして、緑茶を入れる。

私は、それをソファーの前のテーブルに向かい合わせに置いた。

「どうぞ。」

声をかけて、仁くんの向かいの3人がけのソファーに座る。