「絆、飲むだろ?」

「海翔くんは?」

「飲むから、絆も飲め。」

「ふふっ
いいよ。
日本酒?」

「きっと料理が温かいから、
冷酒にしようか?」

「うん。」

料理もお酒も、海翔くんにお任せした。


「ん、おいしい〜」

私は、冷酒をひと口飲んで、気に入った。

「よかった。
でも、潰れるほど飲むなよ。
俺は小川とは違って肉体派じゃないから、
絆を担いで帰ったりしないからな。」

「ふふっ
大丈夫。
最悪、陽くんか星くんを呼ぶから。」

「絆、結ん家で不便な事はないか?
男ばっかりだろ。」

「うん。でも、賑やかで楽しいよ。
3人とも生意気だけど。」

私が笑うと海翔くんも頬を緩める。

「なら、よかった。
たまには、うちにも泊まりに来いよ。
みんな会いたがってるから。」

「うん。じゃあ、お正月は名古屋に帰るから、
その後の三連休で泊まりに行こうかな。
奈々ちゃんにも都合、聞いといて。」

「分かった。
………で、絆の相談って、何?」