絆

帰省

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帰省

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翌日、章吾さんに会って話をしたいとメッセージを送ったけれど、年末の経理は仕事が忙しいようで、会うことはできなかった。

私はもやもやした気持ちのまま、仕事納めの後、19時に品川から新幹線に乗る。

1ヶ月前から押さえておいた指定席。

帰省ラッシュのため、どの時間帯も満席で日時を変更する事はできなかった。

名古屋に着き、年末は母の手伝いをして忙しく過ごした。

そして、31日の大晦日、私は両親と年越し蕎麦を食べる。

食べながら、母は口を開く。

「絆、東京で何があった？」

「え？ 別に。なんで？」

「何か悩んでるでしょ？」

なんで、お母さんはこんなに何でもお見通しなんだろう。

お母さんだから？
心理学者だから？