【完】クール男子と極甘シェアハウス




本当はお母さんには働いてほしくないとすら思ってるから。



「なるほどな...。だから、お金を稼ぐためにあんな時間まで働いてるわけか。でも、深夜まで働いてたらバレるんじゃないか?」



さすが柊くんは鋭いね。



「17時から働いて20時になったら1回帰らせてもらうの。それで21時半からまた出勤して24時まで働いてるんだ」



「わざわざそんなことをしてまで...」



馬鹿らしいと思う?



でもね、私はずっとお母さんのためにこんな生活を続けてきた。



これからも続けていくつもり。



「バイトしてる時は毎日、24時まで働いてるのか?」



「うん...。平日だけ深夜まで働かせてもらってる」



休日は朝から働けるから深夜まで働く必要はない。



「本来、高校生は最大でも22時までが限度のはずなんだけどな。頼み込んで深夜まで働かせてもらってるんだろ?」



「ごもっともです...。頼み込んでOKしてもらったの」



お店側もこんな迷惑な人、雇いたくないはずなのにずっと雇い続けてくれることに感謝だよ。