【完】クール男子と極甘シェアハウス




本当はお母さんには働いてほしくない。



体が弱いから数時間でも働くと他の人よりも疲れるし体にも負担が大きい。



私が小さい頃にあれだけ無理させたからお母さんの体を弱くさせてしまった。



全ては私のせい。



小さい頃は何もできなかったけど、高校生になった私なら役に立てる。



高校生になってまでお母さんに無理させてるなんて情けない。



「亜美ちゃんそろそろ~」



「はい!今行きます」



夕方から夜にかけてはカラオケが混む時間だから気合いれて頑張らないと。



私も1年働いてるから仕事もだいぶ分かって役に立てていると自分でも思う。



最初の頃は全く分からなくてずっと緊張してて失敗ばっかりだった。



オーダーは取り間違えるし、飲み物を運ぼうとしたら部屋を間違えた挙句、お客さんに持っていた飲み物をこぼすっていうね負の連鎖だった。