「ったく、そんなに大きな声で騒ぐなよ。耳に響くだろ...」



いやいやこの状況で叫ばずにいられる乙女がどこにいますか!



「こんな状況で叫ばない人はいないよ!ぞれよりもなんでこのタイミングで柊くんが入ってきたの!?」



目の前には寝起きの状態と思われる柊くんがいて、私の格好といえば大きめのバスタオル1枚を体に巻き付けているだけ。



たぶん普通の女子だったらもっと叫んでると思うよ。



だって異性の人に自分の裸に近い姿を見られたんだよ?



こんなに落ち着いて話せてるのも私が特殊すぎるだけだと思うな。



自分で言うのもなんだけど。



「寝起きだったからあんたが入ってるの気づかなかった」



一切、悪いと思ってないような口調で言った。



そこまではっきり分かる態度とられるとこっちも怒る気がなくなっちゃうよ。