「そろそろ帰るか」
「うん」
差し出された手を握って私達は歩き出した。
握った手は温かくて、私の心もポカポカになった。
「だいぶ遅い時間になっちゃったな」
家には着いたけど、時間的に確実に怒られる。
私のスマホは電源が切れちゃって繋がらない状態なわけだし。
「よし、行くか」
「うん!」
怒られるのだって優夜くんと一緒なら怖くない。
2人繋いだ手は離さずに家の中に入った。
「ただいま~」
遠慮がちに言うと、リビングから来る数人の足音が聞こえてきた。
「亜美!こんな時間までどこに行ってたの!?スマホも繋がらないし、心配したじゃない」
「ごめんなさい、お母さん。スマホの電源が切れちゃって...」



