そう思って家までの帰り道をわざと遠回りして帰っていた。
どれだけ家に帰るのが嫌なの、自分....。
こんな幼稚なことをする自分自身に呆れながら、歩みを進める。
ふと、反対側のショッピングセンターの入り口のところを見ると....
心臓が高鳴った。
服装は違うけれど、私には分かる。
あそこに立っている女性は、昨日会った〝真子さん〟だということが。
立っているだけで綺麗な空気を纏い、儚そうな雰囲気を醸し出しているあの女性は間違いない。
なるべく目を合わさずにササッと通り過ぎようとしたら、彼女の周りにチャラそうな男達が3人くらいいるのが分かった。
ガラ悪!自分達でも分からないのかな?
たぶんナンパだよね。



