振ったばかりの太一にも甘えてるね。
残酷なことをしてるのは分かってるけど....ごめん。
「謎の女性が登場か....」
ようやく全てを話し終えて、少しだけ心が軽くなった。
この話をずっと誰かに聞いてほしかったのかもしれない。
彼が〝真子さん〟と呼んでいた女性。
礼儀正しい優夜くんがさん付けで呼んでいたから、きっと年上なんだろう。
私の予測では22か23歳のOLさんだと思う。
童顔だったけど、雰囲気的に20歳は過ぎてる感じがした。
それに仕事ができるキャリアウーマンって直感的に感じたんだよね。
「そんな人があの柊くんと知り合いだっていうの?」
「私だって信じたくないけど、お互いに名前を呼んでいたから....」