「あの、ここの家に何かご用でしょうか?」



誰かに用だったらあげてあげた方がいいよね?



もしお店のお客様とかだったら、こんなところで待たせるわけにいかないし。



「....ここの家の方ですか?」



初めて女の人から話してくれた。



まるで鈴のような綺麗な声。



全てが私なんかとはレベルが違う気がしてきた。



まぁ最初から同じなんて思ってないけど。



女性らしさの塊というか、大和撫子ってこういう人のことを言うんだろうな。



日本を象徴する美人さんって感じだもん。



「はい、そうですけど....」



「ここの家って柊さんのお家で合ってますか?」



柊ってことは春惠さん達側の知り合いかな?