でも、告白して今の穏やかなシェアハウス生活がなくなるのも怖い。
今まで通りに優夜くんが話してくれなくなったら、と思うと怖い。
今の平和な日常が壊れることが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない。
迷ってる。踏み出したいけど、色んなものが邪魔をする。
私はただ今の日常に縋り付いて恐れてるだけ。
「良くないって自分でも分かってるんでしょ?だったら行動あるのみじゃないの?」
萌の言う通り。
自ら行動しない限り、何も起こらないし何も変わらない。
優夜くんをただ想っているだけでは彼女にはなれない。
振られることを怖がっていたら何も進めない。
そんな時だった、太一が口を開いたのは。



