「今日から私達、柊家と千佳さん達とのシェアハウス生活が始まる。新居はお互いの家の中間くらいの場所にあるから高校についても支障はないと思うよ。千佳さんが働いてる和菓子屋さんへもね」
「ありがとうございます。色々と配慮していただいて...」
高校へはいくら遠くてもいいと思ってたけど、お母さんの働いてる和菓子屋さんへの道のりが遠くなることを懸念していたからよかった。
お母さんはあまり体力がないから道のりだけで疲れさせたくないんだ。
「いえいえ。こちらこそこんな無茶な提案を受け入れていただいて感謝しているんですよ」
やっぱりこの人達はとてつもなくいい人達だ。
「千佳さんの話を聞いた時、何とかしてあげたいと思ったんだ。亜美ちゃん今までよく頑張ったね」
「....えっ?」



