私が伝える答えに対して、太一が傷つくとしても。
それでも伝えなければならない。
私は迷わない人はいないと思うし、傷つかない恋愛なんてないと思う。
幸せそうに笑う裏には誰にも気づかれずに泣いている裏側がある。
ひとつの幸せはたくさんの犠牲の上に成り立っている。
そのことが今回、よく分かった。
「結果を先に言うと、ごめん。私は太一と付き合えない」
私が出した答えはNo。
イエスかノーを出すだけで何日も何時間も悩んだ。
それほどの想いが幼なじみの太一にはあったから。
簡単な答えでは片づけられないんだよ。
「....分かってたよ。亜美が俺を振ることは。柊が好きだからか?」
振られることを分かっていたから、太一は答えはいらないって言ったんだよね。



