【完】クール男子と極甘シェアハウス




そんな複雑な胸中のまま、何とかバイトをこなし深夜にひそかに家に帰ってきた。



最近、疲れが溜まっているのか夜食もいらなくなった。



食べることが負担になってきたんだよね。



自分の部屋にあまり物音をたてずに戻ってきて、寝たい気持ちを我慢して勉強机と向かいあう。



だけど、今日は全然勉強する気が起きない。



バイトだって正直、全く集中できていなくて迷惑をかけてしまったし。



もう頭が混乱して自分でもどうしていいか分からないんだよ。



だってあんなことがあったのに、平常心でいられるわけないじゃん。



そこまで私は図太い神経じゃないもん。



ずっと幼なじみとしてしか見てなかった太一に告白されて私はどうしたらいいの?



ゴールが見えない迷路に迷い込んだみたい。