「太一!」



私に手を振っていたのは幼なじみの男の子、矢部太一(YABE TAITI)だった。



小さい頃から明るくて元気なところは変わってない。



私が落ち込んでいた時はいつも励ましてくれたね。



心の底から信頼できる友達の1人。



友達がそこまで多くない私からしたらありがたい存在だ。



「亜美!俺と同じ5組だったぞ。」



「そうなんだ!見えなくて困ってたから助かったよ。ありがとう」



「おぅよ!これからまた1年よろしくな」



「こちらこそよろしくお願いします」



クラス替え不安もあったけど、太一と一緒なら今年も楽しいクラスになりそうだ。



「じゃあクラス行こうぜ」



太一と並んでさっそく新クラスの5組に向かう。