「俺も亜美も抱えてるものがあるんだな...」
優夜くんはそうつぶやいた。
小さな声だったけど、私には確かに届いたよ。
私達には抱えてる消化しきれてない過去がある。
でも詳しくはお互いに知らない。
いつかお互いに知る時が来るのかな...。
きっと今は知る時じゃないのかもしれない。
「じゃあ私、片づけるね」
しんみりとしてしまった空気をかき消すように、大きな声を出した。
「よろしく。俺は風呂掃除してくるわ」
そう言って優夜くんはリビングを出ていった。
最後は変な空気になったけど、いい時間を過ごせたよね。
今まで知らなかった優夜くんの想いも聞けて、また新たな一面も知れた。
このシェアハウス生活は大人だけのものじゃなくて、私達にも色んなものをもたらした。



