【完】クール男子と極甘シェアハウス




ゆでだこ状態って今まさに私のことだよね。



気まずかったはずなのに、なんでこんな空気になってしまったんだろう。



「亜美」



「....え?」



今...私の名前、呼ばれた?



でも、呼ばれたとしたら私の名前を呼んだのは...優夜くんしかありえない。



だってこの場所には私と優夜くんの2人しかいないんだから。



「何驚いてるの。自分が言ったんでしょ、亜美」



「そ、そうだけど...」



今の私、ぐちゃぐちゃだ。



優夜くんの声で呼ばれた私の名前。



スッと心の中に入ってきて優しく温かく染みわたる。



優夜くんの口から私の名前を呼んでくれたという嬉しさがこみ上げてくる。



優夜くんは知らないんだろうな。



私がこんなにも嬉しさを噛みしめているなんて。