「そんなこと言ったら、優夜くんだって私のこと名前で呼んだことないじゃん!」



私なりの反抗。



これくらいしかできないんだよ~



口じゃ優夜くんに勝てる気がしない。



「何?名前で呼んでほしいの?」



そう言って意地悪そうな顔で笑った。



ヤバい...。これはまた優夜くんの策にハマってしまう。



「そうじゃないけど...私が名前で呼ぶのに、優夜くんが苗字呼びって変じゃないのかなって思っただけだよ...」



なんて単なる言い訳。



もはや優夜くんには見透かされてる気がするけど...。



こんなこと初めてだからどうしていいか分からないんだもん...。



今の自分の恥ずかしさをとり除く方法を知らない。



本当に恥ずかしくて体が熱くなってるのが分かる。