「ありがとう、萌!」
正直、萌に反対されたらどうしようかって不安だったんだよね。
親友に反対されたらどうしていいか分からなくなる。
「全力で応援するからね!一緒に頑張ろ!」
「うん!」
萌の言葉が嬉しすぎて泣きそうだよ。
誰より応援してほしいのはやっぱり親友だから。
「俺も応援するよ、亜美。頑張れよ」
「ありがとう、太一!精一杯頑張る!」
今はまだ勇気が出ないけれど、いつか必ず告白する。
それでフラれてもきっと後悔しない。
「まぁ太一の気持ちを思うと複雑だけど...」
「ん?萌、何か言った?」
「ううん。何でもない」
この時の私は太一が悲しそうに笑っていることを知らなかった。
周りの気持ちなんて何も考えていなかったんだ。