【完】クール男子と極甘シェアハウス




「それにしても、亜美が倒れた直後はすごかったのよ~」



あの日を思い起こしているらしい萌はうっとりした表情になっていた。



私が倒れた直後?



あの時は目も開けられないほど痛くて記憶も曖昧なんだよね。



テニスボールが頭部を直撃したってことくらいしか分からない。



「私が倒れた後、何かあったの?」



後の状況について私は何も知らない。



「亜美が倒れてみんなパニックになってた時に、颯爽と現れた人がいたの。亜美、誰かに運ばれたの覚えてる?」



なんとなく記憶あるかも...。



温かいものに囲まれて運ばれた記憶はある。



「誰かに運ばれた記憶はあるよ...」



ただ誰が運んでくれたのかは分からないまま。



あの感じは男の子だったと思うんだけどなぁ。



先生が運んでくれたのかな?