「ってことで今夜3人ともいないから、2人だけですごしてほしいの」



え~!?それはマジですか?



柊くんと私で一晩過ごすの?



前の私だったらそれほど気にしてなかったと思うけど、自分の気持ちに気づいた今は無理だよ~。



どんな顔して食卓を囲んだらいいの?



意識しすぎて私、変なことになる予感しかしないもん。



「どうしても行かなきゃいけない用事で。亜美ちゃんが回復したばかりで申し訳ないんだけど...」



無理してでもその用事をはずせなんて私も言わないよ。



お母さんや春恵さん達の事情も十分に分かってる。



「優夜も料理できるだろ?色々、亜美ちゃんをサポートしてあげなさい」



「分かってるよ。要するに今夜は2人で過ごせってことだろ?」



「そういうこと。食材は冷蔵庫にそろってるからお願いね」