その後、柊くんはちゃんと私の部屋まで連れていってくれ、ベッドに寝かせてくれた。



「大丈夫か?」



「うん。ありがとう...」



起き上がるのはまだ辛いけど、楽になった部分は多くある。



ここまで優しくしてもらって、彼の優しさに触れて惚れない女の子はいないと思う。



最初はクールで冷たい人だと思った。



だけどその内側には、心からの優しさが秘められていた。



シェアハウスなんて運命的なものがなければ彼の優しさに気づけなかったかもしれない。



私達を出会わせてくれたお母さん達には感謝だよ。



自分の気持ちに気づいたからといって伝えるかは別問題。



シェアハウスしてる以上、気まずい関係になるのは嫌なんだよね...。



恋の経験が私は全然ないからどうしていいか分からない。



でもこの気持ちは大事にしていかなきゃ。