「気持ちよさそうに寝てるな」
「...うん。疲れちゃったんだね」
柊くんが頭をなでたら気持ちよさそうな声を出した。
どんな夢を見てるんだろう?
「そろそろ見つけないと時間的にもヤバいな...」
「そうなんだよね。暗くなっちゃたら大変だからね」
見つけないといけないのは絶対なんだけど、見つかるか不安もある。
けど私達以上に不安なのは、みちやくんだ。
こんな小さな体で寂しさをお昼からずっと抱えてきたんだ。
ベンチから眺めれば溢れる人の波。
色んな人が目的地へと歩いていく。
そう思って人の波を見ていたら...
「...あっ!!」
「どうした?」
あまりにも自然すぎて見逃してしまうところだった。
「あの赤いカーディガンを着てる女性とその隣の男性!たぶんみちやくんのご両親だよ!」



