でも一緒に暮らせばお母さんの負担は確実に減る。



私がいない間の家事や仕事だって楽になる部分は少なからず出てくるはず。



体力の少ないお母さんからしたらとてもいい話なのかもしれない。



見知らぬ人といきなりルームシェアなんてもちろん抵抗はある。



「お母さんはその提案がいいと思ったんだよね?だから私に話したんでしょう?」



「...さすがは亜美ね。私はこの提案を受けたいと思った。でも、亜美が嫌だと言うなら断るわ」



提案を受けるかどうかは私の返答次第ってことか。



私はお母さんが受けたいというのなら反対する気はない。



あの人のことで誰よりも辛い思いをしてきて今もその後遺症を背負い続けているお母さんには幸せになってほしい。



その常連さんとシェアハウスすることで幸せになれるのならば構わない。