迷子センターが見えてきた。
んだけど、どうも入れる様子じゃない。
迷子センターのところに着いたのはいいものの、迷子らしき子ども達がたくさんいてスタッフの方が対応に追われている状況が見て分かる。
これじゃあ長時間、あそこで待ってないといけないことになっちゃうよね。
放送がかかるのも遅くなりそう。
「みちやくん、1人で待てるかな?」
こんな小さい子に決めさせるなんて最低だよね。
1人なんて心細いに決まってるじゃないか。
寂しかったから、辛かったからみちやくんは勇気を出して私に助けを求めてきたんだ。
その思いを私が汲み取らなくてどうするんだ。
「みちやくん、お姉ちゃんと遊びながらお母さん達探そうか?」
今、この子と離れちゃ駄目な気がした。