「私は亜美が十分頑張ってくれているのを知ってるし、私を楽にしようと必死にバイトしてるのも分かってるつもりよ。でもずっとそんな生活じゃ駄目だと思うの」
「お母さん...」
「このままの生活じゃ私のために亜美を駄目にしてしまう。そんなこと何より私が許せない。亜美には私のために自分の人生、犠牲にしてほしくない」
私がお母さんのために働くことが自分の人生を犠牲にしてるとは思わない。
だけどお母さんがそう思うならそうなんだろう。
確かに今の生活は裕福とは程遠い、むしろ貧乏な生活だけど幸せを感じてる。
「だからその常連さんと一緒にシェアハウスで暮らさないかって提案してくださったの。お金も家事もお互いに助け合っていこうって」
なるほど...。
お互いにといっても私達が大幅に助けてもらうことになるんだろうけど。



