「俺も。」


葉山くんは、わたしを振り返って、目を見つめた。


「俺と付き合ってください。」


「はい!お願いします……!」


葉山くんは、わたしの肩を引っ張り、腕の中にわたしを収めた。


「好きだよ………紗奈………」


『紗奈』

呼び捨てで呼ばれた。

嬉しい………!


じゃあ、わたしも!


「瞬」


瞬は、驚いたようにわたしを見て、微笑んだ。