「紗奈ちゃんだよね?」


「え?」


授業が終わって、帰ろうと、靴を履き替えてるときに、声をかけられた。


見ると、学年1のモテ男子こと、葉山瞬くんがわたしを見下ろしていた。


「はい、そうですけど……」


こんなイケメンが、わたしに何の用!?


クラスも違うから、喋ったこともないし、接点なんて見つからない。


そんな彼が、わたしにどうしたんだろう?