ある日図書だよりが配られた。
毎月のはじめの日に配られる手紙で、図書委員おすすめの本が書かれている。

「中学生作者が書いた、笑えて感動する物語です。」

私は目を疑った。何回も見直した。
私と同じ中学生が本を出している。

最近ちょうど小説家になりたいと思っていた。
そう思っていたら偶然、中学生が書いたという本があると知らされたのだ。

これを見た時私は、不思議と妬みや苛立ちなどは感じなかった。
ただ純粋に、読んでみたいと思ったのだ。

この人はどんな物語を思いついたのだろう。
この人はどんな言葉を並べているのだろう。


ただただ、そう思ったのだ。



(これは、「小説っぽい日記を毎日つけよう!」と意気込んだ日に書いた第一弾です。
ちなみに第ニ弾は書かれませんでした。

ほんとにこの時小説家になろうと思い始めた時なのでほんとびっくりしました。
タイミングが良すぎてなんか神様が何かを伝えに来たんじゃないかと思うほどでした。

…………「貴方は小説家になりなさい」
なのか、「貴方に小説家は無理よ」
のどっちを伝えたかったのかは分からなかったですがね。)