あ…

「いえ、あの、それは…」

「今週末、頑張って片付けてください。
来週、家庭訪問しますよ。」

ど、どうしよう…

私が返事に困っていると、ちゅっとおでこに柔らかな感触があった。

い、今のって…

「送ります。」

瀬崎さんは、そう言ってくれるけど、驚いた私は、固まってしまい、動けない。

くすっ
瀬崎さんは笑みを零す。

「それとも、泊まっていかれますか?
それでも私は構いませんが。」

それを聞いて、私は我に返る。

「か、帰ります。」

「はい。
あ、カップはそのままで。
帰ってから洗いますから。」

瀬崎さんに促されて、私はまたあの不思議なドアの車に乗せてもらい、自宅アパートへと送ってもらった。


だけど…


どうしよう!?