私の友人でも、ちょっとわがままな子がなぜかモテるなぁ。

「ま、俺はしっかりしてるように見せるために
一生懸命頑張ってる健気な子もツボなんだ
けどね。」

武先生が意味あり気な視線を私に向ける。

それって、私?

そこへ瀬崎さんがお料理を持ってきてくれた。

「オードブルでございます。」

うわぁ、綺麗…

ワンプレートに四種のひと口サイズのお料理が並んでる。

「おいしそう…」

食べる専門の私の気分は既に最高調。

くすっ
瀬崎さんが笑った気がした。

もしかして、呆れられた?
ま、いいか。

私は気をとり直してナイフとフォークを握る。

「いただきます。」

私は、お料理を頬張る。

うん、おいしい〜!!

幸せいっぱいで、あっという間に前菜を食べ終えてしまった。