俺、昨日まで、女に幻滅してなかったか?

なのに、なんでこんなに心惹かれるんだろう。

嘉人がいろいろ言うから、先入観が入ってるのか?

自分でもよく分からないが、ものすごく気になるのは確かだ。


俺は、彼女を見送り、思う。


俺や嘉人がどんなに好きでも、担任の先生である以上、好意は受け入れてもらえないだろう。

あと数ヶ月、自分の気持ちと向き合って、本当に彼女だと思えたなら…

動くのは… 冬…かな。

担任を外れて、全く接点がなくなれば、口説く事も出来ない。

かと言って、今、動けば、確実に断られる。

冬…

俺は、頭の中で今後の行動計画を練り始めた。


─── Fin. ───