ふふっ
かわいい。

嘉人くんが賛成してくれて、よかった。

もし、「やっぱりヤダ」とか言われたら、どうしよう…と思ってたから。

「じゃあ、嘉人は、パパが夕凪先生と結婚
してもいいんだな?」

瀬崎さんが最後の確認をする。

「うん。僕、ずっと言ってたでしょ?
夕凪先生にママになってほしいって。」

嘉人くんは、瀬崎さんの首に抱きついた。

「じゃあ、明日は、夕凪ん家に行こう。」

「え?」

私は驚いて隣の瀬崎さんを見上げた。

「お正月に約束しただろ?
夕凪にいい返事が貰えたら、改めて挨拶に
来ますって。
夕凪のご両親にも気持ちよく認めてほしい
けど、さすがにそれは無理かな。」

瀬崎さんは苦笑いをこぼす。

「ええ? なんで?
美晴ちゃんは、僕と従兄弟になりたいって
言ってたよ?」

嘉人くんが不思議そうに聞く。