「くくっ
夕凪、顔、赤いよ。
何、想像したの?」

「えっ? いえ、あの、別に… 」

それ、聞く?
瀬崎さんって、時々いじわるになるよね。

「夕凪、おいで。」

瀬崎さんは、ベッドに腰掛けると、優しく私の手を引いた。

私は、瀬崎さんの隣に腰を下ろす。

「夕凪、一生、大切にする。
必ず、幸せにするから、死ぬまで俺だけを
見てて。」

「うん。」

そっか。
瀬崎さんは、前妻さんに浮気されたから、私にはして欲しくないって思ってるのかな?

「瀬崎さん、私は瀬崎さんを悲しませるような
事はしないから。
だから、ずっと私のそばにいてね。」

私がそう言った直後、ふわりと抱きしめられた。

「約束する。
死ぬまで俺は夕凪を守るよ。」

そう言った直後、私を抱きしめる腕にぎゅっと力が入った。
まるで、決意を新たにした事を伝えるみたいに。