家庭訪問は恋の始まり

これは、武先生が私を守るために嘘を吐いてくれたんだ。

ここで頷けば、私の立場は良くなるのかもしれない。

だけど…

やっぱり、嘘は吐けない。

武先生、ごめんなさい。

私は首を横に振った。

「武先生から、そのような申し出は
受けましたが、お付き合いはしてません。」

すると、武先生が口を挟んだ。

「夕凪先生は、真面目な方ですから、1年生の
担任同士でそういう関係になるのは不適切
だと考えてらっしゃいます。
また、料理ができないのに、結婚を前提と
いうお付き合いは、私に対して申し訳ないとも
おっしゃってます。
だから、今回の件もきっと、私のために内緒で
料理を習おうとされた結果が招いた誤解だと
思います。
どうか寛大な対応をお願いします。」

武先生が頭を下げてくださる。

私なんかのために…