一度、実家に戻り、両親に挨拶をしてから、白菜や大根など、大量の野菜を車に積まれて家を出る。

こんなにたくさん、ひとりで食べきれる訳ないじゃない。

全く、何を考えてるんだか。

私は、のんびり車を走らせて、アパートへ戻った。

野菜を片付けて、瀬崎さんにメールする。

『無事、帰宅しました。』

すると、すぐに電話が鳴る。

「はい。」

『夕凪? おかえり。』

「ふふっ
ただいま。」

『晩ご飯、食べた?』

「まだ。
お昼にAccueil(アクィーユ)でお腹いっぱい
食べたから、あまりお腹空いてなくて。」

『Accueil(アクィーユ)行ってくれたんだ?
あそこからだと、国道沿いの店かな?』

「うん。
今日もすっごくおいしかった。」

『それは良かった。
夕凪、今から行ってもいい?』

「嘉人くんは?」

『明日から仕事だから、実家に預けてきた。
夕凪、会いたい。』