『くくっ
嘉人と一緒だ。』

「え?」

『嘉人も帰ってすぐ風呂に入れたら、飯
食う前に寝てた。
全然、起きなくて、今も寝てる。
多分、朝までコースだな。』

「なんか、小学生と同レベルって言われてる
みたい。」

言われても仕方ない行動とってるんだけど。

『小学生に負けないくらい頑張ったって事
だろ?
お疲れ様。』

不思議。
瀬崎さんに労ってもらうと、一気に気分が上昇する。

「瀬崎さんもお疲れ様でした。
応援もお弁当作りも、大変だったでしょ?」

『親が子供のために頑張るのは、全然大変じゃ
ないから。
今日は、嘉人の活躍も見られたし、大満足な
1日だったよ。』

電話の向こうで瀬崎さんが笑う。