帰宅後、私はすぐにシャワーを浴びる。

一日中、外にいて、頭の中まで砂にまみれてる気がする。

お湯も溜めて、1日の疲れを癒す。

時刻はまだ7時前。

晩御飯は、あとでいいや。

ちょっと横になって、後から食べよう。





ん?
何かなってる?

どこかから聞こえる音楽に意識が少しずつ呼び戻されていく。

なんだろう?

聞いたことがあるメロディ。

っ!!
電話だ!!

私は飛び起きて、携帯を探す。

あった!!

枕元に携帯を発見して、慌てて出る。

「もしもし。」

『こんばんは。』

瀬崎さん!

「こんばんは。」

『くくっ
もしかして、寝てた?』

「え?」

なんで分かるの?

『声がなんとなく寝起きっぽいから。』

「うん。
ご飯の前にちょっと…と思ったら、がっつり
寝ちゃったみたい。」

時計を見ると、すでに10時過ぎ。