家庭訪問は恋の始まり

そんな話をしていると、瀬崎さんがケーキを持って戻ってきた。

ホールのお誕生日ケーキ。

「お誕生日、おめでとうございます。」

そう言って、瀬崎さんは、武先生の前にケーキを置く。

「そうだ!
嘉人さん、お誕生日の歌、歌える?」

私が聞くと、嘉人くんは元気よく、

「うん!!」

と答える。

私は、立ち上がって、ピアノの蓋を開けた。

私はピアノを弾きながら、嘉人くんと一緒にハッピーバースデーの歌を歌う。

歌い終えて、拍手をすると、武先生は、照れたように笑っていた。

コーヒーと共にケーキを食べ終わると、時刻はすでに4時近かった。

「はぁ…
もうお腹いっぱい!!
今日は、晩御飯もいらないかも。」

私はお腹をさすりながら言う。

「くくっ
それは、ご満足いただけたようで、
何よりです。」

瀬崎さんが笑った。