家庭訪問は恋の始まり

私たちが、デザートを食べていると、「失礼します」と店員さんが入ってきた。

「社長、おくつろぎのところ、申し訳
ありません。
今、外国人のお客様がいらっしゃってるん
ですが、林田が昼休憩で外に出てしまって
いて…」

社長!?
瀬崎さんが!?

「ああ、じゃあ、俺が行くよ。」

瀬崎さんは、そう言って立ち上がると、

「すぐに戻るので、遠慮なく召し上がってて
くださいね。」

と言い残して、部屋を出ていった。


私は、武先生と顔を見合わせる。

「嘉人さん、お父さんって、社長さんなの?」

嘉人くんに聞いてみた。

「うん、そうだよ。」

「お母さんと出会った時は、店長さんだった
って言ってたけど、
いつ社長さんになったの?」

「知らない。」

そうだよね。

子供がそんな事、知るわけないよね。