家庭訪問は恋の始まり

「だよね。
もし、車が来てたら、嘉人さんは引かれてた
かもしれないんだよ?
先生の大好きな嘉人さんが、ちょっとした
不注意でけがをしたり、入院したり、最悪、
死んじゃったりしたら、先生は悲しいんだよ!
分かる?」

「………うん。」

「じゃあ、これからは、駐車場では、走ら…?」

「ない!」

「そう!
お約束したからね?」

「うん!」

元気よく頷いた嘉人くんの頭を、私は両手でくしゃくしゃに撫で回す。

かわいい〜!!

と、そこで瀬崎さんと目が合った。

はっ!
まずい!
保護者の前でお説教しちゃった!!

「すみません。
私ったら、つい、余計な事を…」

私は、顔を引きつらせながら、謝罪する。